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2015年春・有田陶器市と波佐見陶器まつりに行ってきた~6(まとめ編) [おでかけ(その他)]

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買ったモノ集合。

引越し作業のさなか、せっかく近くに越したのだからとバタバタと行ってきた有田の陶器市&波佐見の陶器まつり。九州に育ちながら、ほぼ初めての参加、下調べもせずに行った為、100%全力投球できたわけでは無かったので、改めて反省点とメモを残しといて次回に役立てたいと思います。

=買ったもの詳細レポは以下をご参考まで=

2015年春・有田陶器市と波佐見陶器まつりに行ってきた~1
2015年春・有田陶器市と波佐見陶器まつりに行ってきた~2(有田編)
2015年春・有田陶器市と波佐見陶器まつりに行ってきた~3(有田編)
2015年春・有田陶器市と波佐見陶器まつりに行ってきた~4(波佐見編)

気がついたら長ーくなってしまったのでどうかご興味のある人にご覧いただければ。長いぜ!

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有田陶器市
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■会期
4月29日~5月5日
※2015年の場合

毎年会期はゴールデンウィークの時期。数年前から秋にも実施されるようになりましたが(有田ちゃわんまつり)、規模は春の方が大きいようです(昨年は11月20日~24日、10回目でした)。波佐見の陶器市も秋は小規模なので、遠方から陶器市目当てで来訪するなら春が満足度が高いかも。

■規模
約600店舗、会期中来訪者、約120万人

全国最大規模、だそう。人口約2万人の小さな町に会期中は120万もの人がやってくる訳だからそりゃもう大変です。が、今年で112回という歴史ある陶器市なので皆さん心得たもの、親切&スムーズに対応して下さいます。但し。何せ普段は小さな小さな町、宿泊施設や飲食店などは充実していません。有田に泊まるつもりなら早くにおさえる必要有り。もしくは近隣に宿泊し、有田まではJR、という手段もあり。

■場所
佐賀県有田町一体
・JR上有田駅-有田駅の沿道
・有田焼卸団地
・その他、いくつか周辺に点在

まずは上有田から有田駅までの沿道。上有田から有田方向が若干下り道です。約4キロですがみっちりお店が並ぶので1つ1つ見てるとゆうに半日かかるハズ。道中、休み処が設けられているけれど、日陰が少ないし、その間、お店で購入したものを持ち歩くとなるとかなりハードな道のりです。「あとで戻って買おう」はかなり厳しい、と思っておいた方がベター。ちなみに9時半~16時半は町内車両禁止。駐車する場合は周辺の駐車場を利用することになります(1日500円が相場)

有田焼卸団地は名の通り「卸」の会社が集まっています。各店、規模が大きく見やすいです。また、町内周辺にも窯元が点在しています。

■交通手段
JR/車/臨時バス

会期中、JRもバスも臨時便が出て増便されます。また、陶器市に合わせたツアープラン等も沢山あります。ただ、これを目指してくる人はかなり居るので、予約が必要なものは早目におさえておくのがお勧め。普段、上有田駅に特急は停まらないのだけど、この時期だけとまるんですよ。

車の場合、問題になるのが駐車場。有田は町を挙げて駐車場を確保してて小学校や中学校も臨時の駐車場になります。駐車場の相場は1日500円(個人宅の駐車場とか1000円で貸してるところも有)。ただ、一旦混むと到着するまでに2時間、駐車待ちで1時間、帰路も2時間渋滞、とかなります。

そこで便利なのが無料シャトルバス。会期中、何か所か無料シャトルバス(ジャンボタクシー)が運行されてるのでそれを上手に使うのがお勧め。ちなみに卸団地には大きな無料駐車場があるのでここに車を停めて、無料シャトルバスで有田町内に行くってのが気楽かも。但し、初日なんかはバスも激混みらしいです。

■公式URL
http://www.arita-toukiichi.or.jp/
http://www.arita.gr.jp/event12.html(有田焼卸団地)

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波佐見陶器まつり
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■会期
4月29日~5月5日
※2015年の場合。一部店舗は28日からスタート

有田陶器市と同様、毎年会期はゴールデンウィークの時期。有田は今年112回でしたが、波佐見は56回でした。秋にも実施されますが(秋陶めぐり)、規模は小さめ、有田の秋のそれとは時期も違うので、遠方から陶器市目当てで来訪するなら春が満足度が高いかも。

■規模
約130店舗、会期中来訪者、約30万人
人口約1万5千人の町に30万人が訪れます。有田より人数が少ないのはおそらく交通がちょっと不便だから。(あと見栄が無いからだと思うのは私見です・・・)

■場所
長崎県東彼杵郡波佐見町
・本会場 やきもの公園広場
・第2会場 波佐見・有田インター入口(白山陶器C会場)
・白山陶器B会場
・マルヒロ など

本会場は町内の窯元・商社約130件が出展。他県からの出展もあります。老舗の白山陶器は3か所(本会場、B,C会場)で販売。B会場がメインです。マルヒロは全く別の場所で。C会場のすぐそばなので徒歩圏内。その他はそれぞれ結構離れてて歩けない距離では無いですが、白山陶器のHPにも2,30分はかかります、と注意書きがありました。

■交通手段
車/JR/バス
有田と違い、まだまだ公共交通機関でスムーズに訪問、とは行かないのが現状。JRの最寄り駅は有田駅。有田駅からは期間中、無料シャトルバスが1時間に4本出ます。嬉野バスセンターからは1日3本。自家用車で初日来訪の場合、高速から渋滞列に並ぶ覚悟が必要。最終日の朝イチ(8時半くらいに到着)に行った我が家、1回目の駐車はスムーズでしたが(C会場)、2時間後の本会場では結構並びました。並ぶのも一興、と思うしかありません。

■駐車場
町内にいくつかありますが、会場の1つ1つが遠いのがネック。停め替えるとそのたびに500円かかるし、何より満車続きで並びます。本会場へはいくつかの駐車場から無料シャトルバスが出るので公式HPで事前にチェックしておくと良いです。第2会場と本会場の間のシャトルバスは3本のみ。B会場と他の会場にシャトルバスはありません(歩いて20分くらいかな)

■公式URL
http://hasamiyaki.com/toukimatsuri/top.html
http://www.hasami-kankou.jp/

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■メモ
・事前準備
・行く日を決めて早めの計画-予約が必要な場合は早くおさえないと取れない)・欲しい物を確認(焼き物は場所を取る!何が必要か、欲しいか持ちモノと相談)・お目当てを物色(効率的に回るためにも事前に公式HPをチェックし、欲しい窯元のものがどこで売ってるかチェック)

・マップを入手
公式HPには事前にマップが掲載されています。まずは事前にそれをチェックしてどこに行きたいか、駐車場、トイレの場所等を把握しておきます。到着したら道に居る係の人に(あちこちスタッフがいると思います)に大きなパンフレット地図を貰って握りしめて回ります。気に入ったものがあったお店についてはマップに書き込みしておくと後で判って便利(相当な店舗数なので当初覚えてても帰る頃には判らなくなる)

・服装
公式にはリュック+長袖長ズボン+帽子+軍手+スニーカーが推奨ルックとして掲載されてます。追記するとすれば、もし沢山買うつもり&持って帰るならキャリーバッグが便利。結構持ってる人見かけます。若しくは、買って配送、という手もあります。沿道は日陰ないので帽子&長袖は必須。混雑が凄いので日傘はマナー的に避けたいところです。熱中症対策を万全に。今年も救急車が何度か出動しました。

軍手については出来れば滑り止め付きか、素手が良い、と私は思います。焼き物が結構汚れてるので軍手推奨されてるのでしょうが、普通の軍手で持つとツルリと滑り落下破損率が高くなります。安いのなら買取りで良いけど、高い物もかなりあるので、要注意。いっそ素手で持ち、汚れたらウェットティッシュのほうがわたしは安心だな。

あと、有田焼は上絵付けされた商品もかなりあります。赤絵や金彩が施されたものは時計やリングで傷がつく恐れがあるので外しておくほうがベター。

・買い時
欲しい物、欲しい窯元の商品、人気ショップはやはり初日が良いです。一方で、価格交渉に応じてもらいやすい、値下げされる、セット割、タイムセールなんかは終盤のほうがあります。最終日の午後にも行ったのですが、アチコチで「詰め放題」とかやってました。深川製磁でも。じゃがいもか?!な叩き売りです。マルヒロで販売されてた福袋、最終日は半額近くなってたという驚愕出来事もこっそりココに書いときます。
アレコレ見て、悩んでからやっぱり買おう、というのは出来れば避けた方がベター。何せ長い道のり、元の場所に戻るのも一苦労だからです。一期一会でお買い上げがお勧め。

・売切れるのが早いのは
何とも言えないけど、買いやすい価格帯、頻度が高い物、その辺から売切れるでしょうね。一方、でっかい大皿とかは最終日もアチコチで見かけました。あと、案外残ってたのがポット類。白山陶器の大人気商品、ブルームシリーズのポット、最終日もかなりありましたが、皿系は無かったです。オブジェなんかは言わずもがな、です。もしステキなオブジェが欲しいわ、でも初日からは行けない、と言う人は諦めず、終盤に行ってみても出会える可能性大。

・B品はしっかりチェック
B品といっても素人が見ても判らないものから、コレ売ってよいのですか?まで様々。全体的には酷い!ってのは少ない気がしましたが、ワタシが購入したものは底にヒビが入ってたのも有りました。スタッフさんに聞くのが一番ですが、忙しい時はそんな雰囲気じゃないので、じっくり見るのがコツです。

・価格は2~7割引き
A品でも2割引きくらいで販売されており、激安なのは7割引きなど。平均的にB品で5割引きくらいでした。マルヒロはB品でも4割引き。但し、会期終盤(私が行ったのは最終日)では表記価格が更に値下げされていたり、タイムセールがあったり、詰め放題があったりするので、価格重視の人は最終日が狙い目。

・有田焼/波佐見焼以外も売っている
何をもって有田焼とするか、が有るのですが、そこ深めると長くなるので今回は「有田(有田周辺)で作られた有田焼き」とすると、簡単なのは裏印を見るとどこの窯で作られたのか、どこの製品なのか判ります(偽物については今回は記載せず)。

焼き物が好きな人は「陶器」と「磁器」があるのはご存じだと思います。陶器市でも唐津焼が売られてたり現川焼が売られてたり、他産地のものが売られています。難しいのは「波佐見焼」。隣町の焼き物の産地です。かつては波佐見焼が有田焼として販売されていたこともあり、波佐見焼もかなり売ってます。(今でもあるけど波佐見バリューがあがったので相対的に減った)

激安物で注意したいのは「海外品」。例えば100均に売ってるような海外から輸入されたものです。「アリタ」とシール付いてる海外品もあります。別にソレと判って購入するのは良いと思います。ただ、「有田で作られた有田焼」と思って買うと騙された気分になるので注意。
余談ですが、有田はかつては陶石が採掘されていたものの、今は枯渇し輸入されています。ということで海外からやってくる「アリタ」と実は同じ陶石ってこともあるのかも。

・窯元と卸
窯元は自分の窯で作ったものだけ販売しているのに対して、卸は色々なところのを取り扱っています。どちらがお買い得かはケースバイケース。今回に限って言うと有田は卸のほうが安い事がありました。一方、波佐見は窯元か直営のほうが安かったです(例えば白山陶器を取り扱ってる卸は4割引き、直営店は5割引きでした)。

・価格交渉はほどほどに
もともとかなり安く売ってるのでフリマ感覚で値切ると嫌がられます。大量に買う場合はお願いしても良いと思います。

・買ったものは送る
有田に関しては郵便局が臨時窓口開けてます。あと大きな窯元ではそこで送付可能。波佐見は不明。色々な場所で買ったのを一度に送りたい場合は郵便局を利用するか、キャリーに詰めてコンビニから送るか。梱包をしっかりしておかないと割れるので気をつけて。

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有田と波佐見。
おなじ磁器の産地であり、隣でありながら元来は全く趣の異なる器です。有田焼は献上品。波佐見焼は庶民の器。一方で波佐見焼は有田焼きの影武者宜しく、長年「有田焼」として販売されていたことも有ります。今でも波佐見で作られている有田焼もありますが、影武者的位置づけというよりは「協業」。有田焼も日常使いするようなシンプルでリーズナブルなものが増えてきています。波佐見の知名度と人気が上昇してることも大きく影響してるんでしょうね。

どちらが好みかは人それぞれ。どちらもステキな物でありステキな場所です。がっつり買い込みたい人は春の陶器市シーズンがおススメですが、散策しながら楽しむのであれば秋に訪れてゆっくり見て回るのも記憶に残る旅になりそう。

素人の主観まとめなので正確で客観的な情報が知りたい方は是非、ご自身でお調べになってから陶器市に臨まれてください。知らなくても楽しいけど、知ってると尚楽しい焼き物の世界。有田は有田焼創業400年を迎えます。来年の陶器市はきっともっともっと盛り上がる!






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コメント 4

はな

こんにちは。コメント欄再開されてうれしいです。お引っ越しで消沈されていたので大丈夫かなあとおもっていました。お話を直接お聞きできないのが心苦しいですが、またストレスがたまりましたらこちらで吐き出してくださいね。(変なのいい回しですが、、)わたしにとってこちらのブログがなくなることが、1番かなしいです。 
また、器好きの憧れの地、有田焼レポありがとうございます!!とても嬉しいです。いつかこちらの記事を手に旅に出たいと思います。いつも、とても文章がお上手で引き込まれちゃいます。これからも、アップ楽しみにしてまーす。
by はな (2015-05-18 05:19) 

brassy

はなさん
コメントありがとうございます。こっそりコメント欄復活させてました~。田舎へ引越しして、ただでさえ出無精なワタシがより一層出ない環境になってしまい、いつまで耐えられるんやろか?な状態ではありますが、今は苦手な片付けに勤しんでるので、今年は断舎利に励もうかと笑

今は遠くに居てもネットを通じて交流ができる。こんな片隅のブログでも読んで下さってる方が居ると思うと励まされます(本当に、支えになってるのです)。いつまで田舎暮らしになるのか不明、ブログの中身もどうなるやら不明ですが、ボチボチ続けていくのでどうぞ宜しくお願いします。

有田&波佐見、そちらも田舎ですが、人間国宝がごろごろ居る田舎という珍しい田舎です、是非、おいでませ☆
by brassy (2015-05-19 01:38) 

エコ

まとめ編、すごーくすごく参考になりました!
私もみなさん同様今回のbrassyさんの記事を
もとにいつかぜひ訪れてみたいと思います。

機会があればぜひ食器棚にどのように仕舞われて
いるか教えてくださいませ。いま、すでに2人分に
見合わない食器をどう収納しようかと画策中です。

by エコ (2015-05-19 15:57) 

brassy

エコさん
コメントありがとうございます。是非是非、九州へおいでませ☆その折りにはガッツリ買って送る準備まで~。

食器、いやー、お店できるような状態じゃないですよー!引越しが多いのを理由にずーっと3段ボックスを組み替えながら使ってます。恥ずかしすぎてお店出来ない!と思いつつ、いや、アイデア募集の為にもいつか載せてみよう、と思っちゃいました笑 歳取るにつれて恥じらう心はちっちゃくなるのね。

食器の収納、確かに困りますよね。秋の陶器市に行く気満々でしたが、我が家もパンパンな状況なので、悩み中です。
by brassy (2015-05-20 22:33) 

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